国宝 曜変天目を観に行きました

インテリアコーディネーターの鈴木恵理子です。
3月末に滋賀県のMIHO MUSEUMで開催されている「大徳寺龍光院 国宝曜変天目と破草鞋」を観に行ってきました。

龍光院の国宝曜変天目は最高傑作といわれる世界に三碗しか確認されていないものの一つ。この数百年ほとんど公開されていなくて、この先いつ公開されるかわからないもの、そう聞くと見たい心がおさまらなくて自ら運転して行って来ました。

昨年桜の名所100選に選ばれ大勢の人が訪れると聞いていたので、人混みが苦手な私は桜の時期を避けて行きましたが、さすがに早かった。まだ桜のつぼみは固く、ここで桜が咲くと思うと素晴らしいだろうことが想像できる手入れの行き届いた庭とトンネルをくぐって、いざ会場へ。平日だというのに大勢の観光客。年々人が多くなりますね。

さて、曜変天目は薄暗い中お茶碗の中心に光があてられ、見る角度によって違う表情、色に。ずっとみても飽きない優艶さがありました。
実は今回私はいつもは借りる音声ガイドは借りずに見学することにしました。
自分の感性と感覚で感じてみようと思ったのです。
時代背景を知ることも大事ですが、聞くことで知識を持っているように思い、かつて実は作品自体の事をきちんと観ず、あまり覚えていなかったなんてことがありました。ここは唯一の目的である曜変天目を観ることに集中したかったのです。おかげでじっくり堪能することができました。もちろんずっと覚えておくことなんて私にはできませんが、置いてあった空間は図録を観ることでよみがえらせることができます。こんな楽しみ方もたまにはよいのでは、、、。そして展示替え後の後期に見に行くことがあれば今度は音声ガイドきいてもよいかも。

さて、曜変天目はMIHO MUSEUM自体も所蔵しています。今回常設展においてあるので龍光院のものと見比べることはできませんが、違いを観ることはできます。落ち着いたMIHOのものもとても素敵に思いました。天目が控えめで上品な碗となっていました。世界で6つ確認されている曜変天目のうち2つを観ることのできる今回の展示会、おすすめです。

カタログは長野県佐久市で制作されているそう。
右はチラシです。

その他MIHOのおすすめは地下のカフェの「みかんジュース」。みかん本来のの甘さが本当に美味しい。氷が溶けて味が薄くならないように氷もみかんジュースでできています。
今回は新作スイーツも堪能。一日小旅行気分の素敵な一日でした。

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