JAFICAツアー 川島織物セルコン市原事業所見学

JAFICA &ICA Kansai

11月の終わりはコラボツアーに参加してきました。 

その1

川島織物セルコン市原事業所見学

約30名の参加者で二手に分かれて見学。

(内部の写真は撮れないのです)

川島織物文化館〜工場内見学はあっという間の時間でした。

文化館では織物の屏風の原画展の企画。

明治維新後に普及し始めた洋風スタイルに

着目し日本で初めて室内装飾に関するショールームを作ったのだそう。

明治中期に作られた屏風は椅子の様式に合わせて腰高に作られていたり

独自の織技法の屏風や、適した図案の開発にも力を注いだ歴史により数多くの原画や下絵が残されているのだそう。

実は本物の展示はないのかな、なんて見てたのですが

それもそのはず、屏風自体はお客様に納品されてしまうので残ってない。

それでもこの綿密な下絵から屏風を作ったのかとその技術に驚き、皆、見入っておりました。

その他にも社屋内には織物屋に出来ること、
と言う企画でフィリッツハンセンとコラボしたエッグチェアの特注品の展示や
今年のミラノデザインウィークで発表した京都の四神(青龍、朱雀、白虎、玄武)の物語を表現した展示の再現など、
とても興味深い内容でした。

織物屋の試み展 2020年、名だたるファッションデザイナーのデザインした生地を織り、エッグチェアに張り込み。
唯一無二の作品が展示されてました。

今年のデザインウィークの展示。
文字まで織物!

ミラノデザインウィークは初の図書館展示!
こちらも本物の展示が。

工場内は写真撮影できませんが

国内で唯一、糸の染めから行う工程や

縦糸と横糸が織りなす美しい世界、社員でありながら皆職人である、という意識が伝わる素晴らしい工場でした。

丁度歌舞伎座の緞帳を制作中で綴れ織という技法を知りました。色の細かなグラデーションも経糸緯糸の色配分で変わる、

織物とはシンプルな組み合わせでありながら無限の可能性があるのだと感じました。