和紙ソムリエのセミナーを受講しました

久しぶりの投稿です。少し忙しくて滞ってました。
さて、近年、和紙の室内装飾が注目されています。
先日和紙ソムリエの杉原商店・杉原吉直先生のセミナーを受講しました。
所属しているJAFICA(日本フリーランスインテリアコーデーネーター協会)が委託され
公益社団法人インテリア産業協会主催のオンラインセミナーです。
和紙は楮(こうぞ)、雁皮(がんぴ)、三椏(みつまた)の自然素材でできていて、
毎年の栽培が可能な環境にやさしく、再生も可能なサスティナブルな素材です。
(和紙は水素結合なんだそう!)
私は裏方スタッフとして少しお手伝いさせていただきました。
杉原先生からは和紙の歴史や和紙の成り立ち、そして最新の和紙のインテリアなど紹介していただき
最後は受講者の多くの質問にも応えていただけて、非常にエネルギッシュで和紙愛にあふれたセミナーでした。
興味深かったのは和紙と洋紙の違い。
和紙の素材は陰影の魔術師レンブラントも気に入り使っていたそうです。
その昔鎖国の頃オランダとの貿易が行われていたことで日本の素材が海外に渡ったことが縁だったそう。
洋紙は光が透けないけれど和紙は光が透ける、照明にも使える素材は日本だけのもので
日本人には障子で光を取り入れたりしていてあたりまえとも思うこの感覚は
海外の人からみるととても新しい発見で驚かれるそう。
そのため近年海外のデザイナーにも注目され海外ブランドのショールームはホテルにも使われていて
最新インテリアも紹介していただきました。
デザイナーのデザイン画とその実例や、
そのデザインを和紙でどのように表現するかで素材を変えたりすることなどのお話、
私たちインテリアデザインに携わる者たちにはワクワクが止まらない内容であっという間の一時間半でした。
質問コーナーでは私も質問。
様々なデザイナーの要望に応える杉原さんからデザイナーへの要望は?
色は表現できるけれどだんだん退色してしまうので
できれば素材の色を生かしたデザインをしてほしいとのこと。
そんな応えをしてくださる際も素材を取りに行ってを見せてくださったり
質問の多かった和紙を壁紙に使う際の接着剤を教えてくださったりと和紙愛そのものの杉原先生。
また受講したい、聞き逃した方の再セミナー開催を望む声も納得でした。
杉原先生誠にありがとうございました。
和紙を使うデザインもやってみたい、セミナーを開催されていた福井の杉原商店様の築100年の蔵「和紙屋」にも伺ってみたい。いろいろな思いがあふれるセミナーでした。
以下杉原商店様がデザイナーのデザインを表現した和紙インテリアの実例写真をいただきましたので
掲載します。
「和紙」というとつい和風なデザインを考えてしまいがちなのですが、
海外のデザイナーの視線は素材としての和紙の魅力を存分に引き出していると感心してしまいました。

セミナー受講はとても充実した時間でした。